2006-12-01
事前に殆ど情報を入れずに観たので、ちょっと期待を裏切られた感じだ。近未来に人類が不妊になり、18年振りに妊娠した若い女性をトゥモロー号という船まで送る、と言うのが基本的な筋だ。
期待を裏切られたと書いたのは、もう少し、娯楽的要素が多いと思っていたからだ。何となく、ユアン・マクレガーの「アイランド」みたいな映画と思っていたのだ。最初から暗い映画だが、最後までその雰囲気は変わらない。
それにしても、余りにも人が死にすぎる気がする。R-12指定でも良いと思うくらいだ。準主役級の人間が比較的早い時間に死んでしまったり、頭を打ち抜く場面がリアルに描かれていたり、故意かどうか判らないが、銃撃戦の途中で、カメラのレンズに飛散した血と思われる物が付着したり、戦闘が至極リアルに描かれている。
最初からこんな内容と判っていたら、観なかっただろう。主役のクライヴ・オーウェンをどこかで観たな、と思っていたが、今これを書きながら、「シン・シティ」に出ていたことに気付いた。どうも、この人の出る映画は私の琴線に触れない。
とは言え、別の見方をすれば、人類に子供が生まれなくなる、という設定を除けば、内戦状態の国のドキュメンタリーを観ているようなリアル感がある。そう言う映画が好きな人には、良いのではないかと思う。
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